2000年初頭まで、離れた場所にあるPC同士を接続するには、専用線での接続が主流でした。専用線は、固定された2地点間で常に通信ができるようにするネットワークサービスであり、基本的に24時間いつでも通信が可能で、他人の通信の影響を受けることはありません。
このため、「機密性が高く安定している」というメリットがありました。しかし、専用線は導入の手間やコストがかかるため、ほとんど大企業でしか利用されませんでした。
専用線はセキュリティが確保された反面、非常に「高価」という欠点があります。
一方、インターネット回線などの公衆ネットワークは「安価」という反面セキュリティは確保されていません。そこで、インターネット回線等の公衆ネットワークを利用しながらセキュリティを確保したサービスとしてVPN(Virtual Private Network、仮想プライベートネットワーク)が登場したのです。
VPNは暗号化通信によりインターネット上の2つの地点を接続し、そのセッション上で仮想的なネットワーク(LAN)を構成することにより離れた場所にあるコンピュータ同士やネットワーク同士を安全かつ自由に接続することができます。
ただし、不特定多数のユーザーが利用するインターネット回線を使うので、自分のネットワークと他のネットワークを区別し、自分のネットワークを他者が閲覧、改ざんできないような技術を使用しています。これにより、専用線ほどの厳密な品質保証を求めなければ、はるかに安価に簡単に離れたパソコン同士を接続できるようになりました。
専用線を比較すると、インターネットVPNは他よりも安価だがセキュリティ面に不安。専用線はセキュリティ面は安心だが高価であるという結果となりました。
インターネットVPN | IP-VPN | 専用線 | |
---|---|---|---|
セキュリティ | × 不特定多数の方が利用 |
△ 契約者のみで利用 |
◎ 特定の方のみ利用 |
導入・運用 | △ 専用線よりは容易 |
△ 専用線よりは容易 |
× 専門知識が必要 |
機器・管理 | × 専任スタッフが必要 |
○ シンプルな構造 |
× 専任スタッフが必要 |
費用 | ○ 数万〜数百万 |
△ 月額150万〜200万 |
× 月額数百万 |
利用範囲 | ○ 機器があればどこでも |
△ 同一ISP内に限定 |
× 構築ネットワーク内のみ |
VPNの登場で、専用線に比べ、安価で簡単に離れたパソコンへ接続できるようになりました。専用線やIP-VPNと比較すると、セキュリティ面では甘くなりますが、それでも通常のインターネットよりも遥かにセキュリティは確保されています。
専用線ほどのセキュリティを重要視しないのであれば、インターネットVPNはコストパフォーマンスに優れたサービスであるといえます。しかし現状では、大規模な企業以外ではまだまだ導入し難い存在となっているのです。
なぜなら、
これまでのVPNが持っていた様々な障害を解消すべく立ち上げられたのが、「GMOどこでもLAN」です業界初の“ASP型”として提供することで、非常に安価で簡単な利用を実現しました。
従来のVPN | GMOどこでもLAN | |
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月額料金 | 数十万円以上が主流 | 3,300円(税込)から |
導入・管理 | 各社で行う | 専用ソフトのインストールだけ |
専門知識 | 必要 | 不要 |
回線・接続場所 | 限定される | 限定されない |
詳しいサービス内容については「GMOどこでもLANとは」ページをご覧ください。
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